※この体験記は次々と起こる問題に悩まされ続けてきたS.Kobayashiさんの体験談です。
とても参考になる体験談なので是非お読みください。
S.Kobayashiさん、ありがとうございました。
体験談は随時募集しています。あなたの体験談も是非お聞かせください。
「もう、疲れた…」
1日を終え、ベッドに潜り込んだ時の一言だった。
私は43歳の会社員、妻と二児の子を持つ父親である。
管理職についていた私は朝8時に出勤し、21時頃帰宅するという生活を続けていた。
仕事は部下の教育から上司とのやりとりなど、ほぼ休憩も取れないほど多忙を極めていた。
部下に関しては「何故、自分の主張ばかりするんだ…。そんな意見が会社に通るはずがない」という自分本位の意見ばかり言ってくる。
更にはそれを通すのが私の仕事かのように喚き立てる毎日…。
私も意見があった以上無視するわけにもいかず、「上司と相談したが通らなかったよ」と伝える事でやり過ごしていた。
本当は上司と相談なんかしていない。
どう考えてもズレている意見ばかりなのだ。
私の本音は「無責任な立場のヤツほど好きな事を言ってくる」というものだった。
上司に関しても、私の意見がどうしても伝わらない事に頭を悩ませていた。
私はそれこそ色々な提案をしてきた。
目的は業績を上げるためと、整っていない体制を変えるためだ。
だが上司には伝わらない…。多くのものが企画倒れだ。
おそらく上司は「業績を伸ばす」という事を第一に考えていない様子だ。
今のままで、無難に自分がやっていければいい、という雰囲気がアリアリだ。
変化を嫌うのだ。
私が何を提案しても面倒なのか、すんなり「よし、それに取り組もう」と言った返事は返ってきた事がない。
その癖言い訳だけは上手にしている。
上(社長)には「出来なかった理由」を上手く報告している。
おかげで残業当たり前、休日出勤も珍しくないなど、抱えている問題の解決には到底至らない…。
何も変わらない。
会社の業績も伸びない。
自分勝手な意見ばかり言ってくる部下、なんとか体制を立て直し業績を上げようと考える私、何も変えたくない上司。
こんな構図では、次から次と問題が起こってくるのは当たり前だ。
起こった問題に対しては、その場しのぎの事しかできない状態なのだ。
これを何年も繰り返している…
家庭でも次から次と問題が起こる。
妻は子育てをしながらパートに出ている。
妻はいたって真面目な性格なので、こうと決めたら頑張りすぎるところがある。
そのストレスが私に向けられる事も珍しくなかった。
その結果、子育てや家事の事で言い争いになる事がほとんどだった。
更にはパート先で問題があるとその愚痴にも付き合わされる。
私自身、妻とは上手くやっていきたいと思っている。
そのため私も色々と話すのだがどうも空回りしている状態だ。
時には逆撫でしてしまう。
実際の日常はこんな感じだ。
いつも些細な話から妻がヒートアップしてくる。
親の言い争いを子供達には見せたくない、と思っている私は子供達を寝かしつけるまではひたすら聞き役にまわっていた。
子供達が寝静まった後、ようやく私も意見が言える。
これまで私自身もできる範囲で妻への協力は惜しまなかったつもりだ。
むしろできる限り協力してきた方だ。
今まで起こる問題に対し、何度も取り組んでもきた。
妻のパートの状況が変わった時も、私が出社前に子供を保育園へ送っていた事もある。
ヒートアップする妻を何度もなだめ、話し合うが話は堂々巡りで何も解決の糸口は見つからない…。
ひと段落したところで「もう一度明日話そう」というところで落ち着くのがいつもの決まりのパターンだった。
シャワーを浴びた私は布団に潜り込んだ。
「もう、疲れた…」
いつまで続くのだろうか…
そんな時だった。
以前よく飲みに言っていた山田さん(仮名)から連絡があった。
山田さんは取引先の人で、お互いに境遇が似ていることから話が合い、いつも愚痴を言い合っている仲だった。
私の気持ちを唯一分かってくれていたのは彼だけだった。
その彼から8ヶ月ぶりに誘いがあったので、2つ返事で会う約束をした。
それから2日後、いつもの居酒屋に少し早めに着いた私は先に1人で飲んでいた。
しばらくして現れた山田さんは以前とはどこか雰囲気が変わっていた。
8ヶ月ぶりに会ったという事もあり、近況報告から話が始まったのだが、彼の口から出る言葉は以前とは違っていた。
私は相変わらず以前のまま、会社の愚痴や家庭での愚痴ばかりを話していたが、彼から出てくる言葉は仕事の業績アップであったり、幸せな家庭生活であったり以前の彼とは全く変わっていた。
私が以前と変わらず解決できていなかったことが、彼には解決できているようだった。
彼と会っていない8ヶ月間の間で、彼は人生の時間を進めたようだった。
方や私は今でも時間が止まったままだった。
この感覚は私に衝撃を与えた。
寂しさ、虚しさのようなものが一気に襲いかかってきたのだ。
何ともやりきれない感覚と同時に片隅では嫉妬心も湧き上がってきた。
私は完全に混乱していた。
この8ヶ月間でこれほどの違いを生んだのは何なのだろうと。
時間を置いて冷静さを取り戻した私は彼に聞いてみる事にした。
この8ヶ月間で何があったのかを。
常時、穏やかな表情を崩さなかった彼が教えてくれたのがリアルクリエイト(旧セレンディピティシステム)のサイトだった。
自宅に帰った私は早速このサイトを調べてみた。
個人事業っぽいな、この人達信用していいのだろうか、胡散臭いものではないのか、などの不安がよぎった。
記事を読んでも分かるところと分からないところがある。
私の確証は山田さんの姿でしかなかった。
とりあえず私は値段的に痛手のない「ライフナビゲーションシステム(現在のリアルシステムの事です。)」を購入してみることにした。
購入段階で分からない所がありメールで問い合わせてみると、その日のうちに丁寧な返信があった。
会社としては、取り敢えず大丈夫そうだな、と思え1つの不安材料が減った。
そして私は「ライフナビゲーションシステム(現在のリアルシステムの事です。)」を読み始める事になった。
一通り読んで持った感想は「次の講座を買わすためのものか?」というものだった。
これで今の私の抱えている問題が解決するとはとても思えなかったし、買って無駄なような気もした。
正直、期待が裏切られた感じだった。
ただ、私の中で何か納得できない引っ掛かりがあり、再び山田さんと会う約束を取り付けた。
山田さんは快く応じてくれた。
翌週、いつもの居酒屋で山田さんと会った私は早速疑問を投げかけてみた。
「ライフナビゲーションシステム(現在のリアルシステムの事です。)は次の講座へ活かすための宣伝であり、何も得られるものがなっかたんですけど…」
山田さんは何の不思議もなさそうに答えた。
「アレは元々セレンディピティをやった人向けに書かれたものだから、そう捉えても不思議じゃないかもね。ただアレを理解していないと実践は無理だよ」
とっさに私は声が大きくなってしまった。
「じゃあ私はどうしたらいいんですか?」
山田さんは穏やかな表情を崩さず答えた。
「一度読んだだけではダメだよ。何度も読んで、自分の人生と当てはめられるくらいまでになってごらん。システム通りに動いているという本当の姿が見えてくるはずだよ。そうなってくると視点が変わってくるんだよ。元々は全部自分がしている事だからね」
このアドバイスを受けた私は取り敢えず山田さんの言う事に従ってみる事にした。
ライフナビゲーション(現在のリアルシステムの事です。)を何度も読み返し、まずはシステムを頭の中で理解できるまでにはした。
ただ、ここでは何の変化もなかった。
次に私が行ったのは何かの問題が起こった時、取り敢えず空返事をしておいてその場でライフナビゲーション(現在のリアルシステムの事です。)と当てはめてみる作業だった。
実際にその場で当てはめてみる、というのは結構難しいものだ。
その度に家に帰って読み返すのだが、人生と当てはめるたびに文章の意味が変わってくるのだ。
一体何なんだこれは…?
そんなある時、この日常生活が遠いところで起こっているような感覚に襲われた。
私だけ時が止まったようで、見ている世界が綺麗に見えるのだ。
どんな問題が起ころうが、私自身が動じないというか、飲まれないというか、とても冷静で客観的に全ての事に対応している自分がいたのだ。
何とも言えない感覚だった。
全ての問題は自分が作っている。
そもそも問題など起こっていないのだ。
これが「リアルを生きる」という事か。
この「ライフナビゲーション(現在のリアルシステムの事です。)」はすごい内容なのかもしれない。
私はますます本気になって取り組んだ。
その感覚が持続できるようになると、家庭での問題は劇的に減ってきた。
相変わらず妻は問題定義をしてくるが、私がリアルにいる事で言い争いにまで発展することは無くなった。
ただ、会社は違っていた。
ストレスに悩まされることは無くなったのだが、それで問題が解決される訳ではなく対応に追われ残業も減らず、会社自体は何も変わらなかったのだ。
ただ、山田さんはここも変わっていた。
何が違うのか…
この疑問が次第に私をイライラさせてきた。
このイライラが始まった頃からだろうか…
あの客観視できていた感じの自分が無くなったのだ。
会社では昔の自分が戻ってきていて、ストレスでいっぱいになっていた。
それ以上かもしれない…
焦れば焦るほど空回り、次第に家庭でも冷静でいられなくなるようで、ますます苛立ちが増えていった。
その苛立ちをなくそうとするたびに読み返すのだが頭に入ってこないのだ。
完全にドツボにハマり込んでいた。
どうしていいいか分からなくなった私は山田さんと会う事にした。
翌週、いつもの居酒屋で山田さんと会った私は今の状況を説明し、山田さんの回答を待った。
「ハハハ、完全にロボット思考に飲まれちゃったね」
と笑いながら軽く答えた山田さんに対し、私は即座に答えた。
「ロボット思考になっているのは分かっているんですよ。私も客観視できるようになってストレスもなくなって穏やかに暮らしていたんですから」
山田さんは更に笑みを浮かべ
「ほら、言い訳を始めたね」
その答えに私は感情的になってしまい
「言い訳じゃなく事実ですよ!」
と声を荒げてしまった。
そんな私に全く動じることなく穏やかな表情を崩さない山田さんは
「事実と言い訳の違いも分からないのかい?もう少し自分を見てみるといいよ」
と答えた。
分かってもらえないという気持ちとプライドを傷つけられたような感覚に襲われた私は、その後のアドバイスもほとんど耳に入らずムシャクシャした気分でその夜を終えた。
この状況を変えてくれたのは、いつも聞いているシンクディファレントのポッドキャストだった。
毎回何か新しい発見ができるこのポッドキャストは手放せないものになっていた。
その日も寝室に戻った私はベッドに入りポッドキャストを聞いていた。
心地よくなり、少しウトウトしだした頃だった。
その時、何かがピタリとあったのだ。
いつのどの回のポッドキャストだったか今では思い出せないが、その瞬間バラバラになっていたものが繋がったのだ。
何かに気がついた私は早速ライフナビゲーション(現在のリアルシステムの事です。)を読み返した。
その時は全く文章の捉え方が変わっていた。
と同時に人生を広く捉えられるようになった。
ロボット思考から脱出した瞬間だった。
今なら山田さんの言っていた事がわかる。あの時の私は完全にロボット思考の反応だった。
山田さんによく見られたい、できていると思われたい、同じ仲間という共通点が欲しかったのだ。
結局は自分ができているつもりになった生き方をしていただけだったのだ。
これがリアルクリエイトの世界なのか。
改めて山田さんと会いたくなった私は約束を取り付けた。
いつもの居酒屋へ行くと彼が先に待っており、いつも通りの穏やかな表情で私を迎えてくれた。
私はここしばらくの間で体験した事を彼に伝えた。
彼はニヤニヤしながら言った。「かなり分かってきたみたいだね。これで5〜6千円とは安いと思わないかい?それとも今でも広告と感じるかい?」
と、まるでいたずらっ子のような表情で答えた。
私は笑ってごまかすしかなかった。
それよりも私にはどうしても聞きたい事があった。
ロボット思考から抜けてストレスもなくなり客観的にはみれるのだが会社などの問題解決策がどうしても見つからないのだ。
ここにとらわれるとロボット思考に行ってしまう…
私はこの事を山田さんに問いかけた。
山田さんは答えた。
「おそらくライフナビゲーション(現在のリアルシステムの事です。)で知れるのはここまでだよ。すごく楽にはなるが、新たな解決策までには行かない。それは今までの視点だけじゃダメなんだ。今までの視点で解決できるなら、もうできているよ。問題解決は全く違った目を持たなければならないんだよ。この2つは違う問題だからね。ここからは実践講座だね。まずはその視点を持たないと。今の君ならすぐに使いこなせるんじゃないかな」
という経緯の元、私は実践講座に挑戦してみる事にした。
私は問題解決までしたいのだ。
実践講座において「エモーションチェンジ」と「セレンディピティ」のどちらがいいか、山田さんに相談した。
「どちらが先でもいいんだけど…、今の君ならセレンディピティがいいんじゃないかな?それでもしロボット思考が強ければエモーションをやってみるといいかな」
という事で、セレンディピティシステム講座を実践中だ。
生き方が変わった事で色々な事が起こっている。
この変化については機会があればいずれ書くことにしよう。
PS:私の体験記を小説風に書いてみました。私の経験が何かのお役に立てればと思います。
これからもシンクディファレントを応援しています! S.Kobayashi
17年間彼女がいなかった39歳の僕に・・・
▼その他の方の体験談はこちらに載せています。