結果の出る決断ができる人になるにはどうしたらいいのでしょうか?
ではその前にどんな時に決断に悩むのか考えてみましょう。
例えば、ちょっと思い出してみて下さい。
●どっちを選んでいいか分からない
●どうしたらいいのかが分からない
こんな時ではないですか?
簡単に言いますと、「進むべきところが分からない・迷っている」という事になります。
あなたが今まで送られてきた人生で、このような事がどれくらいあったでしょう?
何度もあったのなら、これは正しい決断力が身についていないので、常に同じ問題で同じ悩みを抱えるというループを繰り返しています。
この先の人生においても、このループを繰り返してしまいます。
ですが、「ここ」をクリアしたらどうなるでしょう?
「ここ」というのは、どんな時にでも的確な決断ができるという事です。
そもそも、悩み、困る、迷いなどは「決断」を迫られた時ですね。
その決断が的確にできるならば、悩みや迷いは自然と無くなるはずです。
今まであなたが抱えてきた悩みの原因はこの「決断」というものではないでしょうか?
決断ができればなんでも上手く行くのか?
決断ができても上手く行かない人はいます。
例えば、会社の上司とは指示を出すのが主な仕事です。常に決断を迫られる立場です。
常に決断はするのですが、その場しのぎの指示を出し続け、全く訳の分からない事を言っている人がいるのも事実です。
その場しのぎの指示を出し続けた結果は、思っていた程の成果が出ない・結果が出ないというところに行きます。
その原因が部下にあると思い込んでいます。
これは上司が「目的」が見えていないために起こる事です。
適当な指示決断が適材適所という目的に沿った決断ではないので結果に繋がりません。その事に気づいていいないのは本人だけです。
目的がしっかり見えている上司なら、その目的に沿った的確な指示ができるはずだからです。
例えそこに問題が起こっても、目的に沿って「改善」に取り組みます。
目的が見ていない上司なら感情に振り回され、部下を叱りつけるだけになります。
このように決断だけができても、正しい決断ができなければ成果の出ない仕事をやり続け、周りを苦しめるだけの結果となるのです。
どのようにしたら正しい決断ができるようになるのでしょう?
例えば、引越しをしようかと考えています。
どこへ引越しをするべきかと決断を迫れます。
ですがそもそも何故引越しを検討しているのか、という目的があるはずです。
●家賃が高いと思うから
●部屋が古くなってきたから
●職場が変わり、通勤に時間がかかるから
などなど、いろいろな目的のもとに引越しを検討しているのです。
ということは、目的があってはじめて正しい決断ができるのです。
「決断とは目的の上に成り立っている」のです。
この目的を見失うと「的確な決断」ができません。
通勤距離がこのくらいで、家賃がこのくらいで、近隣にあるものがこれとこれで、それからアレとコレと…などと、思い当たる事全てに対して考えていると、頭の中がごちゃごちゃになり、そもそも何故引越しをするのか?という「目的」まで分からなくなってしまします。
結果、正しい決断ができません。
という事は「決断力がある人」「的確な決断ができる人」というのは目的を的確に把握し、その目的に沿った決断ができる人です。
ではどうしたら、「目的」を的確に見る・知ることができるのでしょう?
目的を見る目とは表現を変えると「事実だけを的確に捉える」と言い換える事ができます。
あなたは仕事を振る時、「この人だったら頼みやすい」「この人だったら早く仕事が終わる」「この人だった絶対に断らない」そこを基準として仕事を振っていませんか?
成果をあげる仕事をしている人はその仕事内容によって誰が一番成果をあげる仕事をしてくれるか、というところを基準にしています。
成果をあげるという目的から離れた瞬間、事実が見えなくなり感情によって決断をしてしまいます。
事実を見ていないがために目的から遠ざかってしまったのです。
遠ざかってしまったために決断をする場所が感情に変わってしまったのです。
逆に事実だけを見ていると、しっかり目的に沿った行動をします。
この「目的に沿った決断」という積み重ねがその人その人の人生を作り出しているのです。
ではどうしたら事実を的確に捉える事ができるようになるのか?
この世界には自然の摂理からなる「システム」があります。
例えば、上司でも相手という事実・システムを見ていると、簡単に決断ができます。
相手という事実・システムが見えいないと感情によってその場しのぎの決断をしてしまいます。
これは両者とも正しい決断をしていると思っています。
ですが、出てくる結果は真逆です。
もっとも厄介なのは自分の決断の仕方が違っているから結果が出ないのに、自分は正しいと信じている事で、結果が出ない原因を周りのせいにするのです。
これが決断力のない人の典型的なパターンです。
システムとは「こうしたらこうなる」という事が分かっている世界です。
水を加熱するとお湯になる、さらに加熱すると水蒸気になる。
表現を変えると個体から液体、液体から気体、といった感じです。
これは自然の摂理からなる「システム」なので間違いなくその通りになります。
事実を見て生きているのでシステム通りに決断ができるのです。
お湯を沸かすというシステムが分かっているからこそ、お湯を沸かせる人になるのと同じです。
上手くいく人は何をやっても上手くいっています。
何をやっても上手くいかない人は何をやっても上手くいきません。
決断するのに事実を見て決断しているか、感情で決断をするかの違いです。
これは一般的には「人間性」や「能力」という言葉で片付けられがちですが、そうではありません。
これらの両者の違いはシステムを使っているか使っていないかです。
システムを知り事実が見える事で的確な決断ができる
システムを知る事により「事実」が見えてきます。
それにより的確な判断ができ、決断に時間はかかりません。
そうなるとあなたは自分の選んだものに対してそれに集中していくだけです。
そこに苦労や苦悩は出てきません。
全てがシステム通りに動いているだけだと分かっているからです。
あなたの職場でも「仕事ができる」と評価されている人の共通点は「的確な決断ができる人」ではないでしょうか?
的確な判断ができるからこそ、その場の感情に振り回され人を叱りつける必要もないのです。
常に次は何をしたら良いのかという事実がはっきり見えているからです。
どんな場面でも余裕すら感じさせます。
結果、「信頼される人」「出来る人」と見られるようになります。
現実・リアルを見るだけで人生はこれだけ変わります。
リアルを生きるとは「決断力」だけでなく、様々なものが手に入ります。